椅子やソファの張り替えや修理、家具購入でお困りの際は工房くめにお任せください
失敗しないために知っておきたい椅子・ソファのお話
今、椅子の張り替えを考えているほとんどの方が、初めての張り替えの方ではないでしょうか。実際、工房くめにご依頼をいただくお客様のほとんどが初めての方です。
張り替えの費用は決して安くはありません。だからこそ、失敗や後悔はしたくないですよね。
以下のお話は張り替えをご検討中のお客様が知っておいたほうが良いポイントをお話しています。
1.ウレタンフォーム(クッション材)のお話 2.座面の構造についてのお話 3.張り替える生地についてのお話
1.ウレタンフォーム(クッション材)のお話
実は一番大事なことなので、一番に上げさせていただきました。椅子の張り替えとは、椅子生地を張り替えるのが主と思われがちですが、その前に大事なことがあります。
中身のウレタンをどうするのか、本当に大切です。なぜなら、生地をはがす前は大丈夫だと思っていても中身がこんな状態が珍しくないからです。
簡単な椅子ならともかく、複雑な形のものやソファのウレタン交換はとても手間がかかる作業なので、補充で済ますところがほとんどです。
補充の場合、このウレタンの上に1㎝程度のやわらかいウレタンと綿をかぶせる感じになるかと思います。
ウレタンを交換しないままですと、せっかくお金をかけてキレイに張り替えをしても後々ヘタリが進み生地もたるんでしまいます。
また、ウレタンは古くなると粉状になりハウスダストの原因となります。
ほとんどの場合、ウレタンだけの交換は難しいので、短いスパンでまた張り替えになる場合もあります。
何度かうちにも来ましたが、前に張り替えたことのあるものをお預かりしたら元の生地の上からウレタンを補充し、新しい生地を被せてあったということもありました。
中身をどう直すのか、生地を被せてしまうと分からないからこそしっかり確認することをおすすめします。
工房くめではほとんどの場合(ご予算の都合、成形ウレタンの場合などを除く)ウレタンを新品に交換しています。
また納品の際に中身の画像などをまとめた報告書をお渡ししています。
詳しくは修理例をご確認ください。
2.座面の構造についてのお話
座面の構造は様々あります。
代表的なものを挙げながら、メリット・デメリットを見ていきます。
- 〇ウェービングベルト(ゴムベルト)
- メリット・・・座った時にやわらかく沈み込むの感じで
-
デメリット・・・ゴムなので伸びやすく、伸びると座面が
凹み座ると不安定になる
座り心地が良い
- 〇バネ
-
メリット・・・柔らかさはゴムよりないものの、
沈み込みがあり座り心地が良い -
デメリット・・・劣化により折れたり、
座ると金属音がする事がある
-
メリット・・・柔らかさはゴムよりないものの、
- 〇ダイメートロール(座面専用の布)
- メリット・・・ゴム、バネよりは少ないが若干の沈み込み
-
デメリット・・・かなり丈夫な布地ですが、劣化すると伸
びて座面が凹んでくる
がある
- 〇ベニヤ板
-
メリット・・・お尻をしっかり支えてくれるので安定して
いる(腰痛の方はこれがおすすめです)
厚みによるが、この中では一番強度がある -
デメリット・・・沈み込みがないので硬く感じる
(ウレタンの種類である程度の調整可能)
-
メリット・・・お尻をしっかり支えてくれるので安定して
今お使いの椅子がどの構造か、そして使っていてどうでしょうか。
張り替え時にしっかりお直ししますが、劣化するとまた同じ状態になります。
もし、今の状態にお悩みがあれば張り替え時に構造を変えることが可能です。
工房くめでは元に戻すだけでなく、お客様にあった椅子に作り変えています。
特にウェービングベルトを板の座面に変更する施工のご依頼が多いです。
これは張り替えの際でないと出来ない作業なので、後悔しないために前もって知っておくことが大事です。
*椅子の作りによっては座面の構造変更が出来ない場合もあります
3.張り替える生地についてのお話
見積りではたくさんのサンプルをお持ちいたします。数千種類の中から1つを決めるのはかなり難しい作業になることもあります。
ですので、なんとなく前もって考えておくと良いと思います。
まず、今の生地と雰囲気を変えるか変えないか。
無地の場合、変わった色見でなければ同じような生地を見つけられると思います。
柄物の場合は結構難しいので、似たような柄にするのか似たような色にするのかになると思います。
お部屋のカーテンやラグなどの色と相性が良いものを選ぶのが良いかもしれません。
どちらにしても急に決めるのはなかなか難しいので、もしお時間があればメーカーのデジタルカタログで前もって見ておくことをおすすめします。
汚れが目立たない方が良い場合は無地でも単色より2,3色使われている生地をおすすめします。
ペットがいる場合、爪が引っかかりづらくメーカーがおすすめする生地もあります。
ただ単色なので汚れとの兼ね合いで決めるのが良いと思います。
またお手入れが楽なのでビニールレザーが良いが、べたつきが気になる方にはしっとりとした革のようなビニールレザーもあります。
布地にしたいが食卓で何かこぼしてしまうのが心配な場合は防水加工(別途費用)をすることも可能です。
長くなりましたが、張り替えた後に後悔しないようにちょっと頭に入れておくと良いことをお伝えしました。
工房くめでは実際にお見積りの際に上記のお話はしっかりさせていただいております。
また生地選びのアドバイスもしています。
「張り替えて良かった」と思えるようお手伝いさせていただきます。